原発関連訴訟のうち“福島原発避難者訴訟”は,2018年3月22日,最初に提訴した第1陣について判決が言い渡される予定です。弁護団と原告団では,10万筆の署名を集めて裁判所に公正な判決を求める要請行動を行うことにしています。
福島避難者訴訟とは,福島第一原発事故周辺地域(広野町,楢葉町,富岡町,大熊町,双葉町,浪江町,川内村,南相馬市ほか)に居住していて避難を余儀なくされた被害者たちが 原告となり,同原発に一番近い福島地方裁判所いわき支部で行っている集団訴訟です。 原告たちは原発事故により,地域コミュニティ(ふるさと)から無理やりひきはがされ,従来 の生活とその基盤を根こそぎ奪われ,いわば全人格的被害を受けています。原発事故は,こうしたこれまでの公害被害に類例を見ない深刻で広汎かつ継続的な被害を生み出しています。 被害者の生活再建,再出発を行なうために必要な賠償,原状回復が図られるべきと考え,財物等の賠償,避難慰謝料に加え,“ふるさと喪失”についての賠償も求めて集団訴訟を提起しました。
この3月22日に予定されている第1陣の判決は,避難者訴訟だけではなく,原発被害者らが全国各地で申し立てている同種訴訟の今後の動向にも影響を与える重要な意味を持ちます。ご賛同いただける方は,下の署名用紙をダウンロードしてぜひ署名をお寄せください。よろしくお願いいたします。