NHK-BSプレミアムの「the Covers」を見ました。毎週月曜日の深夜に放送されていたこの番組,最終金曜日の深夜,月1回の放送になってしまってからは,見逃してしまうこともあるのですが,日曜夜の「関ジャム完全燃SHOW」とともに楽しみにしている音楽番組です。今回のゲストは,ミュージカル界のプリンス,井上芳雄さん。私はミュージカルには関心がなく,あまり期待せずに見ていたのですが,いや凄かった。歌詞が前に飛び出してくるというか,言葉の輪郭がはっきりしているというか,ともかく説得力のある歌い方なのです。椎名林檎の「人生は夢だらけ」,松田聖子の「瑠璃色の地球」も良かったと思いますが,個人的には斉藤和義の「歌うたいのバラッド」が最高でした。井上さんの歌,ぜひ生で聴いてみたいものです。
番組の中で,MCのリリー・フランキーさんが,松本隆が書いた「瑠璃色の地球」の歌詞について,反戦のメッセージもこめられているといったコメントをしていました。
“争って傷つけあったり 人は弱いものね”
“一つしかない 私たちの星を守りたい”
良い歌だとは思っていましたが,改めてこう歌詞を追っていくと,確かに,平和への祈り,反戦,そんなメッセージもこめられているのかも知れません。
反戦歌というと,古いところではピート・シーガ-の“Where have all the flowers gone?”,ジョン・レノンの“Imagine”,新しいところだとR.E.Mの“Orange Crush”あたりが浮かんできますが(もう10年以上前の曲になるのか…。),エルビス・コステロの“Shipbuilding”も名曲です。サッチャー政権下で起きたフォークランド紛争に抗議して作られた曲。造船所で働く労働者たちが,操業の再開が何を意味するのか,何をもたらすのかを考えながらも,工場で働くしかないという内容。チェット・ベーカーの哀愁を帯びたトランペットをバックにコステロ自身が歌う元歌も素敵ですが,ロバート・ワイアットがカバーしたヴァージョンが何と言っても素晴らしい。
Is it worth it?
A new winter coat and shoes for the wife
And a bicycle on the boy’s birthday
It’s just a rumor that was spread around town
By the women and children
Soon we’ll be shipbuilding…
Well I ask you
The boy said “Dad they’re going to take me to task, but I’ll be back by Christmas”
It’s just a rumor that was spread around town
Somebody said that someone got filled in
For saying that people get killed in
The result of this shipbuilding
With all the will in the world
Diving for dear life
When we could be diving for pearls
It’s just a rumor that was spread around town
A telegram or a picture postcard
Within weeks they’ll be re-opening the shipyards
And notifying the next of kin
Once again
It’s all we’re skilled in
We will be shipbuilding…
自衛隊の艦船がイランのホルムズ海峡に向かう… そんなシーンが決して起こりませんように。

知らない間に取締役辞任登記がされてしまっていたという依頼者からの相談を受け,その登記手続がされた時に法務局に提出された書類を確認しに渋谷の法務局に行ってきました。“登記簿の附属書類の閲覧について利害関係を有する者は,手数料を納付して,その閲覧を請求することができる”という商業登記法第11条の2の規定を使って閲覧を求めたのですが,閲覧が認められるのは利害関係がある部分に限られます。今回の事案で言えば,取締役の辞任届,取締役辞任が株主総会の議案になっていればその株主総会の議事録ということになるのですが,閲覧をする机のすぐ向かいには執務中の登記官がでんと座っていて,私が他の部分まで記録を広げていないか目を光らせています。こちらも,他の箇所まで見るつもりは全くないのですが,何しろ厚紙を背表紙にしてきつく紐で綴じられた20cm近くの厚さがあるファイルのなかから,閲覧が認められた頁だけをぎゅっと広げて写真に撮るということは一人では簡単にはできません。業者さんであれば,カメラを下向きに固定する三脚を使って撮影するところなのだと思いますが,そんな道具の持ち合わせはなく,しかも,スマホのカメラで撮ろうというのですから,文字どおり「四苦八苦」しました。うつむいた登記官が笑いをこらえているようにみえたのは私の気のせいだったのか…(笑)
何とか作業を終えて法務局の外に出ると,赤レンガの塀の脇に観音様の像がすっくと立っているのが目に入りました。碑を見ると「二・二六事件慰霊像」とあります。ネットで調べてみると,かつてこの場所には陸軍刑務所があり,2.26事件を首謀した青年将校たちがここで処刑されたのだそうです。処刑された首謀者らだけでなく,事件の犠牲者の霊も一緒に鎮めるために建てられたとのこと。この国らしい扱いでしょうか。軍部が発言力を強め,あの戦争へとつながっていくきっかけとなった事件にちなんだ場所が渋谷,それも私の元勤務先の道を挟んで反対側にあったとは知りませんでした。
3年前から参加している原発避難者訴訟,先行する第1陣訴訟は,現在,仙台高裁で控訴審の証拠調べ手続が集中的に行われており,年度内に結審,そして判決と急ピッチで手続が進められています。私が主に担当している第3陣訴訟は,まだ1審で主張のやり取りをしている段階。2か月に1度,福島地裁いわき支部に通っています。
先日,裁判所での手続を終えた後,日没まで少し時間がありそうだったので,舞子浜,薄磯海岸から塩屋埼灯台へ続く海岸通りを車で巡ってきました。塩屋埼灯台は,灯台守の苦労を歌った「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台,そして,美空ひばりの「みだれ髪」にも登場する名所ですが,灯台の北側に広がる薄磯(うすいそ)海岸は,地元でこそ有名な海水浴場のようですが,世間的にはあまり知られていない場所だと思います。
薄磯海岸の一帯は3.11の津波に襲われました。薄磯地区で125人の命が奪われたのだそうです。現在は,嵩上げされた防潮堤,さらに道路をはさんで防災緑地も整備されています。しかし,再建された人家はあまり見当たりません。
早いもので6月に入りました。朝ドラ『夏空』も3分の1をもう終えたことになります。『ゲゲゲの女房』あたりから朝の日課となっている朝ドラ視聴ですが,今回の『夏空』については,北海道編が終わったあたりから関心が薄れがち。泰樹役を演じる草刈正雄の存在感がともかく半端なかったので,東京編になってからの泰樹ロスが影響している感じです。貫地谷しおり,“まゆゆ”,井浦新といった新しい登場人物が加わり,ストーリーはどう展開していくのか…。
ドラマで今ハマっているのは
天皇の代替わり,改元でこれだけの騒ぎになるとは想像していませんでした。確かに,誰と会っても,何を見ても,「あっ,そう」と無機質な言葉しか発しなかった昭和天皇と比べると,平成の天皇,皇后には,国民に親しく寄り添おうという姿勢が感じられましたし, 平和や災害についての発言や行動にも好感を持てるところがありました。でも,天皇について「好感」を超えて「尊敬」という感情まで持つ国民が増えているという世論調査の結果には,時代が逆戻りしてしまわないか,ちょっと心配になったりもします。
先週の木曜日のこと。自宅の郵便受けにクロネコヤマトの不在連絡票が入っていました。どこからの荷物かなと差出人をみると「野本夏生 様」となっています。はて? 最近,外出先から自宅に向けて荷物を送ったことなんかあったかなと考えてみたのですが見当がつきません。きっとドライバーさんが届け先と差出人とを間違えて連絡票に書いてしまったのだろうと思いながら再配達の手配をし,土曜日に荷物を受け取りました。裁縫箱を少し大きくしたようなハコ型の荷物。割れ物注意のシールが貼られています。差出人をみるとやはり「野本夏生」?? 自分の字よりもかなり上手な筆致で書かれています。うーん,なんだか気持ち悪い… 恐る恐る包装を解いていくと,中から出てきたのはこちら。京都市役所近く,寺町二条にあるお菓子屋さん,「
実は,昨年11月,洛東・毘沙門堂や嵐山の紅葉を見ようと妻と二人で京都を旅したのですが,その時,京都市役所近くのこのお店に行き,クッキーを注文していたのでした(字がきれいだったのは妻が書いたから)。京都の村上開新堂さんは,常連さんからの紹介がないと買うことができない東京・千代田区一番町の同じ名前のお店とは違い,マドレーヌやダックワース,名物のロシアケーキといった焼き菓子であればその場で買うことができます(個数の制限はあったかも…)。ただ,クッキーだけは要予約となっていて,店頭で注文をして後日自宅に送ってもらうことはできるのですが(紹介がなくても大丈夫,注文できます。),家族経営の小さなお店でありながらたいへんな人気店ということで,お届け日は何と4か月先になってしまうのです。そんなこともあって,自宅用にこれを注文していたことが頭の中からすっかり抜け落ちていたという次第。でも,思いがけないお届け物ということで,ちょっと得をしたような気分にも(!?)。昨年の旅行のことを想い出しながら(河原町の喫茶店「
ほっとしたところで,連休の合間,さいたまスーパーアリーナで行われた“世界フィギュアスケート選手権”を見に行ってきました。海外歌劇団のオペラ公演並みのチケット料金に驚きましたが,世界フィギュアの日本開催は5年振り,次のチャンスがいつになるかわかりません。ブレイク中の紀平梨花さんの演技も見ておきたかったので,思い切って購入しました。フィギュアスケートの生観戦は初めて。リンクサイドからちょっと離れた席で,選手の表情はオペラグラスを使わないとわかりませんでしたが,スケートのエッジが氷を削る音が時折聞こえてきたりして臨場感は十分でした。
東京での朝一番の仕事を終えて,次の示談交渉の仕事まで少し時間が空いたので,久しぶりに芸大奏楽堂のモーニング・コンサートに行ってみました。芸大の各専攻科から選抜された学生がソリストとなって藝大フィルハーモニア管弦楽団と共演するというこのモーニング・コンサート。昔は上野駅で乗り換えをする時,ちょっと時間があるなと思ったらたまに聴きにきたものでしたが,上野東京ラインができ,上野駅が通過駅になってしまってからは,すっかり足が遠のいていました。一昨年から加わった原発避難者訴訟の弁護団事務所が上野にあり,また上野駅で降りる“クセ”がついたので,手帳にコンサート・スケジュールをメモしていたのですが,なかなかチャンスがありませんでした。
今日の演奏会は2018年度の最終回。穏やかな良い天気で,演目も人気のラフマニノフのPコン3番ということで,当日券はまさかの完売。ダメ元と思って並んでいると,開演直前になって30席だけ追加販売があり,26番目で運よく入ることができました。沼田昭一郎くんのラフマニノフ,舞台に姿をみせた時は,華奢でちょっと頼りなさげに感じたのですが,いざ演奏が始まると別人のような力強さ。テクニックも抜群で圧巻のラフマニノフでした。昨年,藝大クラヴィーア賞を受賞したというのもうなづけます。
コンサートは2つのコンチェルト(沼田くんの前に藤田麻里奈さんのグレンダール:トロンボーン協奏曲の演奏がありました。)を休憩なしでやったので1時間余りで終了。あっという間ではありましたが,平日の昼間にこれだけの演奏を聴くことができて大満足。