〔lawyer’ blog〕✍ 秋の味覚

秋の味覚,色々とありますが,私が毎年楽しみにしているのが「恵那寿や」さんの“栗きんとん”。蒸した栗をつぶしてお砂糖を足し,茶巾で絞って元の栗の形に整え,もう一度炊きあげた素朴なお菓子で,似たものはよく目にするのですが,私にとってはこの恵那寿やさんのものが別格。つぶれずにほんの少し残った栗の実の舌触り,もとの栗の甘さを大切にしつつ,でもほんの少しだけ甘さを足した加減,口に含むととても幸せな気持ちになります。

この時期のスイーツは,恵那寿やさんの栗きんとんで決まり,と思っていたのですが,最近,ライバルを発見しました。「中田屋」さんの“金とき”です。中田屋は金沢の有名な和菓子屋さんで,都内のいくつかのデパートにもお店があるので,ここの小豆の“きんつば”は食べたことがあるという人も多いかと思います。この“金とき”は,金沢の伝統野菜のひとつ,五郎島金時を使ってつくられたきんつばです。甘みが強く,繊維質が少ないのが五郎島金時の特徴なのだそうですが,びっくりするおいしさでした。日本橋三越の地方の物産品のコーナーに置かれていたのを妻がたまたま見つけて買ってきたのですが,忘れられない味になりました。お店には置いていなくて,物産展でしか売られていない商品のようなので,もし,そうした催し物をみかけたらぜひ探してみてください。(の)