幸町たより 弁護士ブログ

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〔lawyer’ blog〕✍ NOW ON AIR

好きだったラジオ番組が終わってしまいました。NHK-FMの「ゆうがたパラダイス 水曜日」。昨年10月,パーソナリティーを務めていた「赤い公園」の津野米咲さんが亡くなった後,彼女と所縁のある音楽ジャーナリストの鹿野淳さん,ラジオDJの藤田琢巳さんがバトンを引き継いで交代で放送を続けてくれていたのですが,春の番組改編というタイミングで終了ということになってしまいました。

私が津野さんの水曜「ゆうパラ」を聴くようになったのは一昨年の4月のこと。それまで夕方のこの時間帯には,TBSラジオ(AM)の「荒川強啓 デイ・キャッチ!」を聞いていたのですが,その年の3月で終了してしまい,カーステレオのチャンネルを何となくFMに切り替えてみたところ,津野さんの声が流れてきたのがきっかけでした。それまで,津野さんのことは全く知らなかったのですが,アイドルの曲からクラッシックまでジャンルレスに熱く音楽を語る彼女のトークに惹かれ,水曜の夕方はなんとなくNHK-FMにチャンネルを合わせるようになりました。彼女がギターを担当している「赤い公園」の曲も「ゆうパラ」で初めて聴きました。一番最初に聴いたのは“KOIKI”だったと思いますが,エッジの効いたカッコいい音を鳴らしていて,後でメンバー全員が女性だと知って本当にびっくりしました。

あの悲しい出来事があって,ラジオから流れる津野さんの声を聞くことはできなくなりました。1年余りという短い期間のリスナーの私でさえ気分が沈んでしまうのですから,古くからのリスナーや赤い公園のファンの人たちはしんどいでしょうね。そして,赤い公園の残された3人のメンバーたち,どんな選択をするのだろうと気になっていましたが,最近,解散を決断したことが報じられました。津野さんが作った楽曲を3人で演奏し続けてもらいたいと考えるファンも多いと思いますが,津野さんがいない赤い公園はもはや違うものになってしまうのではないかというメンバーの気持ちも理解できます。さぞかしつらい決断だったろうなと思います。

5月28日に中野サンプラザで行われる解散コンサートは生配信もあるようです。配信でコンサートを聴いた経験は今までないのですが,「赤い公園」のラスト・コンサートは見逃さないようにしなければ…。そして,ゆうパラ・水曜日の最終回に流れた津野さんの宅録音源,津野さん自身が歌う「お家からNOW ON AIR」は録音して永久保存しておこうと思います。

〔lawyer’ blog〕✍ You must believe in Spring

久しぶりのブログ更新になります。この1年余りの間に,コロナ・ウィルスcovid-19によって本当に世界は大きくその姿を変えました。マスクの着用,ポケットには消毒液,“ソーシャル・ディスタンス”が日常となり,食堂では黙って食べ物を口にするだけ。楽しみにしている妻との旅行にも,この1年は行くことができませんでした。仕事のスタイルも変わりました。会議はリモートが主流となり,裁判所の手続にも電話会議が積極的に活用されるようになってきました。私の事務所の場合,弁護士1名,事務員1名がせまい部屋でまさに“密”に仕事をしている状況なので,二人が同時にウィルス感染してしまう最悪の事態だけはなんとか避けようと交代で事務所に出るようにしています。事務所にアクセスいただく皆さんには不便をおかけしていますが,ご理解いただきたいと思います。

コロナウィルスに翻弄された1年余りでしたが,3度目となる感染拡大も2月に入って感染者数が減少傾向となり,ようやく出口が見えてきたようです。桜が咲くころには緊急事態宣言も解除されて,ゆったりお花見を楽しめるとよいのですが… 

ミュージカル映画『ロシュフォールの恋人たち』の劇中歌“Chanson de Maxence”に(作詞は監督のジャック・ドゥミ?,作曲はミシェル・ルグラン),英語のタイトル・歌詞がつけられて,ジャズのスタンダード・ナンバーとなった“You must believe in Spring”。邦題は「春を信じて」でしょうか。色々なシンガーがカバーしていますが,よく知られているのは,ビル・エヴァンスがエディ・ゴメス(b),エリオット・ジグムンド (d)と組んだピアノ・トリオの演奏だと思います。元妻,兄を続けて喪ったエヴァンスがキャリア晩年に遺した録音で,彼が亡くなった翌年,没後追悼盤として発売されたアルバムのタイトルにもなっています。大学に入った年,私が初めて買ったエヴァンスのLPです。

When lonely feelings chill
The meadows of your mind
Just think if Winter comes
Can Spring be far behind
Beneath the deepest snows
The secret of a rose
Is merely that it knows
You must believe in Spring

また春が来ることを信じたい,いや,信じて前に進まなければいけませんね。

 

〔lawyer’ blog〕✍ Blow away

師走に入ってから仕事に追われ,気がついたら大晦日になっていました。事務所の大掃除,仕事納め,そして忘年会は,26日に何とか済ませたのですが,その翌日,翌々日が被疑者段階の国選弁護事件の待機日となっていて,実際に事件の配点があったため,慌ただしい年末・年越しになりました。

大きな自然災害が相次いだこの1年でしたが(私も間接的ではありますが“被災”を経験しました。),スポーツから元気をもらったように思います。昨年の全米オープンに続いて1月に全豪オープンを制した大坂なおみ,NBAで日本人で初めてドラフト1巡目指名をされた八村塁,W杯で初のベスト8進出を果たしたラグビーの日本代表。なかでも,7月の全英オープンで樋口久子さん以来,42年振りの日本人メジャー制覇を果たした“スマイリング・シンデレラ”こと渋野日向子プロの活躍には驚かされました。見ていて気持ちのいい,歯切れのよいプレー振りに魅了されたのはもちろんですが,「しぶこ節」と言われるコメント力にも感心。年末に行われたトークショーでは,大活躍した「19年の自分とはオサラバして,前に進み続けないと」と話したようですが,前だけを見据えるこの姿勢,カッコいいですね!

四捨五入すると60(しなければよいのですが…)という年齢になり,ポジティブになれないことが増えたような気もするのですが,そんな時に聞くとホッとするというか,励まされるのが,静かなるビートル,ジョージ・ハリソンの“Blow away”という曲。ビートルズ解散後の70年代前半から半ばにかけて,ジョージは,パディ・ボイドとの離婚,“My sweet Lord”の盗作騒動,自身の健康問題などで創作活動は必ずしもうまくいっていませんでした。しかし,78年にオリヴィア・トリニアード・アリアスと再婚,一人息子のダニーも生まれ,私生活が充実していた時期に,『慈愛の輝き(邦題)-George Harrison』(79)というアルバムを完成させます。“Blow away”のほかにも,“Love comes to everyone”,“If you believe”など気持ちを明るくさせてくれる曲が入っている私の愛聴盤です。

Wind blew in, cloud was dispersed
Rainbows appearing,
the pressures were burst
Breezes a-singing,
now feeling good
The moment had passed
like I knew that it should

All I got to do is to love you
All I got to be is, be happy
All it’s got to take
is some warmth to make it
Blow away, blow away, blow away

どことなく閉塞感が漂うこの時代ですが,来年はそんな雰囲気を吹き飛ばしたいものです。

〔lawyer’ blog〕✍ 台風19号の被害 -福島県本宮市-

仕事で福島県本宮市に行く機会がありました。台風19号の影響による豪雨で,阿武隈川,その支流の安達太良川がともに氾濫して市の中心部が冠水し,7名が亡くなるという甚大な浸水被害があった地域です。私が本宮を訪れたのは浸水被害から1週間後のこと。すでに水は引いていましたが,通りの両側にはガレキや浸水した家の中から運び出された家財が山積みになっていました。消毒のための消石灰が大量に撒かれ,また,氾濫で街に流れ込んだ大量の土砂が乾いて飛散しているため,街の中は霞がかかったよう。マスクをしていないと粉じんを吸い込んでしまいそうでした。本宮駅のすぐ近くにある蔵元「水天狗酒造」でも約50cmの浸水があり,酒米や工場設備が水没してしまったそうです。街の復旧にはまだまだ時間がかかりそうでした。

この地域は昭和61年にも大洪水に見舞われています。堤防の嵩上げ等の対策は行われていたらしいのですが,今回の台風19号による洪水は,61年洪水の規模を遥かに上回るものになったのだとのこと。台風19号による降水量は,河川整備の基準となる“計画降雨”を超えたところもいくつかあったようです。大規模なダムの建設に巨費を投じるより,住宅密集地を流れる河川の築堤,堤防嵩上げといった治水対策にもっと力を入れる必要があると感じた今回の台風19号の被害でした。

〔lawyer’ blog〕✍ ある雇止め事件の解決

10月に入り,遂に消費税が10%にアップしてしまいました。9月の最終週の週末は,ビール,洗剤,ティッシュペーパー,トイレットペーパーなどをまとめ買いし,ガソリンも満タンにしました。事務所でもプリンターのインクやコピー用紙などを大量に購入。へたりのきていたお客様用のスリッパもこの機会に買い替えました。せめてもの“抵抗”と思って汗をかきましたが,計算してみるとたいした節約になっていないことがわかってがっくり(笑)。野党の中では増税が目前という時期になって,急に消費税の廃止,税率の見直しに向けた共闘の動きが出てきましたが,そういった議論は参議院選挙前にもっとしっかりして欲しかった。消費税増税で,経済的弱者の負担は増えて格差も拡がるばかり。与党も巻き込んで議論が深まるとよいなと思うのですが,首相の所信表明演説を聞いていると彼の頭の中は“憲法改正”で一杯のよう。とても期待できそうもありません。

そんなドタバタした月末でしたが,この事務所の開設をはさんで3年半余り取り組んできたある労働事件が解決しました。大手企業の北関東支社で10数年にわたって勤務していた契約社員のWさんが,能力の不足を理由に突然雇止めされたという事件。2013年4月に施行された労働契約法によって,Wさんは会社に無期契約への転換を要求できるはずだったのですが,その直前,無期化するには一定期間内に能力等級3級に昇級する必要があるという新しい人事制度が導入され,昇級の未達成を理由に雇い止めが強行されたため,こうした人事制度の導入は労働契約法18条の規定を潜脱するものではないかということで世間的にも注目を集めた事案でした。この制度で雇止めされた社員は多数いましたが,裁判の原告となったのはWさんただ一人。労働組合での活動経験など全くない普通の女性社員だったWさんでしたが,「女性ユニオン東京」という個人加盟できる労働組合のバックアップも得ながら,立派に3年余に及ぶ裁判を闘い抜きました。

先月末にあった報告集会で,Wさんから「弁護団の皆さんとの打ち合わせがなくなると思うと今となっては淋しい。ぜひ同窓会をお願いしたい。」と言っていただけたのはとても嬉しかった。私にとっても忘れられない事件の一つになりました。

 

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